Château de Saint-Pey  (Saint-Emilion Grand Cru)

シャトー ド サン ペイ

Château de Saint-Pey Château de Saint-Pey Château de Saint-Pey

サンテミリオンの南東、サン・ぺイ・ダルマンの小さな村で1744年からミュセ家が守り続けてきたシャトー・ド・サン・ぺイ。2011年に新たなオーナーにより大規模な設備投資が行われ、ファースト・ヴィンテージ2011から質の良いワインが造られていますが、まだまだサンテミリオンのシャトーとして知られていない存在。しかしながら私たちが惹かれたのはワインに秘められたシャトーのポテンシャルの高さで、その裏にはワイン造りに向かう真摯な姿勢がありました。所有する20ヘクタールの畑は粘土、そして粘土砂質から構成されています。高価なサンテミリオンのワインが造られるのは粘土石灰質の高台ですが、この場所でも十分にサンテミリオンらしい味わいを適正な価格で造ることが出来ると確信しました。

「環境の尊重」を第一に掲げ進められたのは土壌の改良。除草剤の使用を止め、土壌の耕作そして畝に草を生やすことでブドウの木の根を深く這わせるほか、区画ごとの性格を見極めブドウの成長を日々観察、できる限りブドウの力だけで成長させることです。病気への対策はビオロジックやビオディナミの方法と同じ、銅と硫黄による混合液を使用します。そして30の小区画からなる各パーセルの個性を知り、栽培の段階から個別に対処するほか、収穫・醸造もそれぞれ別々に行います。長年の伝統であった10%のカベルネ・ソーヴィニョンの栽培比率ですが5%がメルロに植え替えられました。

畑から醸造まで日々の全ての仕事を担うのは、ラフルール・ド・ブアールやマラルティック・ラグラヴィエールで経験を積んだセバスチャン・デムーラン。「今はまだ5年目だから、ビオに転換することは良い選択とは言えない。きちんとビオをやるためには畑の隅々まで知り尽くさなければいけないから」。現在は機械で収穫を行っていますが、選果台でしっかりと選別を行い最もきれいなブドウのみを使用しコンクリートタンクで醸造、ルモンタージュとデレスタージュにて抽出、最後に高温マセラシオンを行い色素を安定させます。その後バリック(新樽から2年樽までを主に使用)、そしてステンレスタンクで約1年半熟成、新樽比率は25%、そして50%はタンクで熟成。飲んで驚くべきは優れたコストパフォーマンス性。見事な骨格がありながら抽出されすぎない清らかな果実味と樽感のまとまり、そしてサンテミリオンらしいミネラルの奥行きと長い余韻があります。

Saint-Emilion Grand Cru - Château de Saint-Pey
サンテミリオン グラン クリュ シャトー ド サン ペイ

st-pey

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メルロ80% カベルネ・フラン15% カベルネ・ソーヴィニョン5%
土壌の表面を覆う粘土砂質は水はけがよく、かつ暖かなミクロクリマを生み出します。その下にある粘土の層は凝縮感とアロマの豊かさに富んだワインを生むのです。
【2011】
“桑の実などの軽いニュアンスにカカオ豆、土、ココナッツが主体で香りがよくまとまっている。滑らかな口当たりのミディアムボディでタンニンはデリケートでやや軽め。酸はバランス良く、塩味のニュアンスを持つクラシカルな味わい”- ワインテイスター 大越基弘氏

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